先日、ドジャースの大谷選手が大リーグ3年連続4度目のMVPを獲得した。
その大谷選手が出場した第84回選抜高校野球大会は、東日本大震災の翌年平成24年（2012年）3月21日に開幕した。
行進曲は、AKB48「Everyday、カチューシャ」
選手宣誓は、被災地から選抜された岩手県石巻工業の阿部主将。
「見せましょう。日本の底力、絆を」と力強く宣誓した。
この日第３試合で、大谷選手（花巻東）が４番投手で出場。試合に敗れはしたが、右中間に大きな本塁打を放ち大きな足跡を残した。
また、花巻東に勝利し選抜で初優勝した大阪桐蔭は、夏の選手権大会にも優勝し、初の春夏連覇を成し遂げた。
以下は石巻工業高校（宮城）阿部翔人主将の選手宣誓全文である
「宣誓。東日本大震災から１年、日本は復興の真っ最中です。被災をされた方々の中には苦し くて、心の整理がつかず今も当時のことや、亡くなられた方を忘れられず、悲しみに暮れてい る方がたくさんいます。人は誰でも答えのない悲しみを受け入れることは苦しくてつらいこと です。しかし、日本がひとつになりその苦難を乗り越えることができれば、その先に必ず大きな幸せ が待っていると信じています。だからこそ日本中に届けます。感動、勇気、そして笑顔を見せましょう。日本の底力、絆を。われわれ高校球児ができること、それは全力で戦い抜き最後ま で諦めないことです。今野球ができることに感謝し、全身全霊で正々堂々とプレーすることを誓 います。」
